Music
2021年09月21日
ミュージックマガジン7月号の特集を30位から1位を紹介してます。
自分の子供よりは7,8年歳がいってる世代だと思うのだけど、感想が面白い。ジャンルを気にしてるのがそうかぁ〜という感じ。70年代ってかなりはげしく音楽が動いてたんですよね。ぼくが65年生まれだから実質しっかり歌っているところを覚えてるのは75年くらいから。
時代を共有してるのは。振り返るとジャンルよりもテレビが大事だったんじゃないでしょうか。「夜のヒットスタジオ」とか「ザ・ベスト10」とかで演歌から歌謡曲、シティポップまでごちゃまぜだったからあまりジャンルイメージがなかった。
団塊世代が自分たちが好きな洋楽に、どうやって日本語をのせようか考えてた時代。若い素材を見つけて音楽でそのキャラというか魅力を作ってた時代だったのだと思う。良い素材をうばいあったような話も聴きましたからね。
まだプロデュースって言葉が一般的でなかったけど、もう完全にメーカー毎やグループ毎に競ってましたよね。筒美さんG、宇崎さんG、はっぴーえんどG、誰がどこで何をやるみたいな感覚がありました。ソニー、ポニキャン、ビクター、EMIなどなど。
コメント聞いてて面白いなと思った部分を。
●92位 いとしのエリー/サザン
「サザンが歌謡曲って感じなかった」
今考えるとそうだけど、初めてベスト10に出てきたのがまだ所属中の大学の学際かなんかの中継だったような気がする。だからジャンルというよりも同じ「ザ・ベスト10」に出てきた人達だったような気がする。たぶんジャンルの括りが弱かったから、もしかすると今よりもアーティスト単体を聴いてたのかもしれない。
●73位 てぃーんずぶるーす/原田真二
「原田真二はシンガーソングライターとかニューミュージック」
これは感覚正しいのだけど、原田真二の後にいわゆるみゆきさんとか千春さんとかニューミュージックと呼ばれるシンガーソングライターが出てきたんですよね。
●23位 ミスター・サマータイム/サーカス
「サーカスはシティポップ」
聴いてるとあの当時の音楽番組ってすごかったんだな 笑
まだサザンまでバンドなんかもなかったから、もう素材を活かすプロ集団が全力で遊んでた時代だったのか。
●21位 プレイバック part2/山口百恵
「凄みみたなもの そういうところが日本っぽい」
なるほどなぁ。藤圭子とかもそうだけど女性の凄みみたな表現ってずっとあるわ。確かに。みゆきさんから椎名林檎、カネコアヤノと続いてる気もする。
「part 1ある?」
当時もそんな話題になったけど、そうか、阿木曜子さんが凄かったのもある。
【美サイレント】の口パクも楽しかった。ちょっとしたアイデアだよなぁ。
●15位 魅せられて/ジュディオング
「歌謡の中でもトップクラス」
筒美さんホント凄いよね。ちょっとビックリしたものな。衣装 笑
思い出してみるとそこから沢田研二のTOKIOがあったり、紅白の小林幸子とか繋がってる気がする。
このメロディーってどこから持ってきたんでしょうね。陽水に書いた「カナディアンアコーディオン」って曲があって好きなのだけど、筒美さんって「え?」って曲出してくるんだよなぁ。
「木綿のハンカチーフ」みたいに、素朴でいいメロディー勝負もできるしね。
●14位 グッド・バイ・マイラブ/アン・ルイス
「この曲、唱歌とかみんなの歌みたいな感じがする、蛍のひかりみたいな」
ちょっとこの感覚わからないけど、スナックで酔っぱらってみんなで歌ってるイメージはある。そうか締めの曲なのかもしれない 笑
●8位 時の過ぎゆくままに/沢田研二
「沢田研二、勉強したいな」
ジュリーは素材として活躍しちゃったけど、とにかくロックンロールが好きで、自分の好きなものとファンから求められるものの差に悩んでたみたいよね。自分で書いた「ストリッパー」とかカッコいいものな。歳と共にどんどんロックやりだして、あんまりテレビに出てこなくなったけれど。
●3位 真夏の出来事/平山三紀
ベスト10はおおむね納得だけど、これはビックリしました。でもこれまさに「ミュージック・マガジン」的な感じするわ。
●全体
曲の構成がA→A'→B→C が基本だったのだけど「メロが長くてジワジワとカタルシスに向かう」
って言ってるの新鮮だった。うむ確かに。
改めて70年代、筒美さん凄い。
80年代になって、演歌、歌謡曲、ニューミュージック、ロックなんかが明確になっていったんじゃないかな。ちょうど兄さん・姉さん世代がユーザーとして洋楽聴き始めてて、テレビでは「ベストヒットUSA」がはじまって。
ぼくは流しと言ってもお店まわるわけでなくて、つながりで集まってる場所に行くくらいだからそれほど年配者はいなくて、75年以降の曲がリクエストで出ますね。若い子だと女子のほうが親の影響で昭和歌謡知ってる。男子のほうが我が道を行ってしまうのか。
色々懐かしく楽しい企画でした。
自分の子供よりは7,8年歳がいってる世代だと思うのだけど、感想が面白い。ジャンルを気にしてるのがそうかぁ〜という感じ。70年代ってかなりはげしく音楽が動いてたんですよね。ぼくが65年生まれだから実質しっかり歌っているところを覚えてるのは75年くらいから。
時代を共有してるのは。振り返るとジャンルよりもテレビが大事だったんじゃないでしょうか。「夜のヒットスタジオ」とか「ザ・ベスト10」とかで演歌から歌謡曲、シティポップまでごちゃまぜだったからあまりジャンルイメージがなかった。
団塊世代が自分たちが好きな洋楽に、どうやって日本語をのせようか考えてた時代。若い素材を見つけて音楽でそのキャラというか魅力を作ってた時代だったのだと思う。良い素材をうばいあったような話も聴きましたからね。
まだプロデュースって言葉が一般的でなかったけど、もう完全にメーカー毎やグループ毎に競ってましたよね。筒美さんG、宇崎さんG、はっぴーえんどG、誰がどこで何をやるみたいな感覚がありました。ソニー、ポニキャン、ビクター、EMIなどなど。
コメント聞いてて面白いなと思った部分を。
●92位 いとしのエリー/サザン
「サザンが歌謡曲って感じなかった」
今考えるとそうだけど、初めてベスト10に出てきたのがまだ所属中の大学の学際かなんかの中継だったような気がする。だからジャンルというよりも同じ「ザ・ベスト10」に出てきた人達だったような気がする。たぶんジャンルの括りが弱かったから、もしかすると今よりもアーティスト単体を聴いてたのかもしれない。
●73位 てぃーんずぶるーす/原田真二
「原田真二はシンガーソングライターとかニューミュージック」
これは感覚正しいのだけど、原田真二の後にいわゆるみゆきさんとか千春さんとかニューミュージックと呼ばれるシンガーソングライターが出てきたんですよね。
●23位 ミスター・サマータイム/サーカス
「サーカスはシティポップ」
聴いてるとあの当時の音楽番組ってすごかったんだな 笑
まだサザンまでバンドなんかもなかったから、もう素材を活かすプロ集団が全力で遊んでた時代だったのか。
●21位 プレイバック part2/山口百恵
「凄みみたなもの そういうところが日本っぽい」
なるほどなぁ。藤圭子とかもそうだけど女性の凄みみたな表現ってずっとあるわ。確かに。みゆきさんから椎名林檎、カネコアヤノと続いてる気もする。
「part 1ある?」
当時もそんな話題になったけど、そうか、阿木曜子さんが凄かったのもある。
【美サイレント】の口パクも楽しかった。ちょっとしたアイデアだよなぁ。
●15位 魅せられて/ジュディオング
「歌謡の中でもトップクラス」
筒美さんホント凄いよね。ちょっとビックリしたものな。衣装 笑
思い出してみるとそこから沢田研二のTOKIOがあったり、紅白の小林幸子とか繋がってる気がする。
このメロディーってどこから持ってきたんでしょうね。陽水に書いた「カナディアンアコーディオン」って曲があって好きなのだけど、筒美さんって「え?」って曲出してくるんだよなぁ。
「木綿のハンカチーフ」みたいに、素朴でいいメロディー勝負もできるしね。
●14位 グッド・バイ・マイラブ/アン・ルイス
「この曲、唱歌とかみんなの歌みたいな感じがする、蛍のひかりみたいな」
ちょっとこの感覚わからないけど、スナックで酔っぱらってみんなで歌ってるイメージはある。そうか締めの曲なのかもしれない 笑
●8位 時の過ぎゆくままに/沢田研二
「沢田研二、勉強したいな」
ジュリーは素材として活躍しちゃったけど、とにかくロックンロールが好きで、自分の好きなものとファンから求められるものの差に悩んでたみたいよね。自分で書いた「ストリッパー」とかカッコいいものな。歳と共にどんどんロックやりだして、あんまりテレビに出てこなくなったけれど。
●3位 真夏の出来事/平山三紀
ベスト10はおおむね納得だけど、これはビックリしました。でもこれまさに「ミュージック・マガジン」的な感じするわ。
●全体
曲の構成がA→A'→B→C が基本だったのだけど「メロが長くてジワジワとカタルシスに向かう」
って言ってるの新鮮だった。うむ確かに。
改めて70年代、筒美さん凄い。
80年代になって、演歌、歌謡曲、ニューミュージック、ロックなんかが明確になっていったんじゃないかな。ちょうど兄さん・姉さん世代がユーザーとして洋楽聴き始めてて、テレビでは「ベストヒットUSA」がはじまって。
ぼくは流しと言ってもお店まわるわけでなくて、つながりで集まってる場所に行くくらいだからそれほど年配者はいなくて、75年以降の曲がリクエストで出ますね。若い子だと女子のほうが親の影響で昭和歌謡知ってる。男子のほうが我が道を行ってしまうのか。
色々懐かしく楽しい企画でした。
2021年03月11日
みのミュージックのリスナーが選ぶアーティストランキング邦楽・洋楽がほんと凄い。
ちょっと他にはない、そして1950年から2020年の音楽シーンでぼくもかなり納得の順位。
色んな企画があるけれど、「クオリティは高くてもこれはない」みたいにはじかれてる良い音楽があるものと思うのに、
この番組のリスナーは音楽に向き合っている人が多いのが伝わってくる。ジャンルを選ばず良いものを選んでいるし、
そういうリスナーをつかんでるみの氏凄いですね。
順位は映像を見てほしいけれど、これだけバランスの良いものになるのは、音楽のジャンルも、センスも、商業うんぬんも、
全てひっくるめて「否定しない」彼の音楽愛がなせる技でしょう。素晴らしい。
洋・邦楽共に100位から発表してるので、そちらも。
リスナーさんが選ぶ邦楽アーティストランキング30-1位
リスナーさんが選ぶ洋楽アーティストランキング30-1位
ちょっと他にはない、そして1950年から2020年の音楽シーンでぼくもかなり納得の順位。
色んな企画があるけれど、「クオリティは高くてもこれはない」みたいにはじかれてる良い音楽があるものと思うのに、
この番組のリスナーは音楽に向き合っている人が多いのが伝わってくる。ジャンルを選ばず良いものを選んでいるし、
そういうリスナーをつかんでるみの氏凄いですね。
順位は映像を見てほしいけれど、これだけバランスの良いものになるのは、音楽のジャンルも、センスも、商業うんぬんも、
全てひっくるめて「否定しない」彼の音楽愛がなせる技でしょう。素晴らしい。
洋・邦楽共に100位から発表してるので、そちらも。
リスナーさんが選ぶ邦楽アーティストランキング30-1位
リスナーさんが選ぶ洋楽アーティストランキング30-1位
2021年03月06日
ひな祭りにスペシャル番組として放送されたようで、2000年から2020年の数々のヒット曲の中でも「本当にスゴイ」という曲を、一流アーティストや売れっ子プロデューサー、名作詞家など、総勢48名へのアンケートでベスト30位を発表しました。
鍵はリスナーが選んだのではなく、日本の音楽業界で仕事をしている人たちが選んでいるということで、聴いた瞬間「これはやられた」みたいなインパクトを受けたのが21世紀に入ってこの30曲だったということでしょうか。
関ジャムJ-POP20年史 プロが選ぶ最強の名曲ベスト30
上位10曲について1位から順番に個人的一言コメントを。
〇Pretender(’19) / Official髭男dism
髭男はそれほど好んで聴くことはないけれど、インプットの量がものすごいんだろうな、という印象。それらを吸収してポップにアウトプットしてるセンスは抜群なのかもしれないですね。
〇世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)(’03) / SMAP
これはほんとに凄かった。SMAP用の曲って考えないと槇原さんもつくれなかったと思う。世代を超えて愛された驚きの曲。
〇Everything(’00) / MISIA
パワー系の楽曲って、それまで歌える人がいなかっただけに新鮮でした。ソウルフルな意味ではドリカムの吉田美和さんがいたけど、ライトに仕上げてましたからね。
〇天体観測(’01) / BUMP OF CHICKEN
そうですね、ぼくのイメージだとBOOWYから脱却して次の世代を創ったのがBUMPだったんじゃないかと。
〇白日(’19) / King Gnu
これは結構びっくりしました。とにかく音楽に関してのセンスが抜けてる。そしてそれが売れてるというのもまた驚き。カッコいいです。
〇TSUNAMI(’00) / サザンオールスターズ
日本音楽界のタモさんみたいな感じですか。すでに王御所だったけれど、発売当時の新鮮さったら。。
〇パプリカ(’18) / Foorin
これは楽曲自体は結構変態度高いのに子供たちにむっちゃ受け入れられたのはなんだか妙な感じでしたね。
〇夜に駆ける(’19) / YOASOBI
まあとにかく聴いていて気持ちよい。ボーカル最高です。
〇さくら(独唱)(’03) / 森山直太朗
森山良子さんの息子として、世間的に自立した作品ですか。もしかするとファルセットをリスナーに慣れさせたのはこの曲だったりしたかも。
〇Jupiter(’03) / 平原綾香
なるほど。これ10位だけど、確かに世間で「多様性」って言葉がよく使われるようになったのがわかる10曲ですね。クラシックの名曲まで。
リンクのページで30位までの楽曲をみると、リスナーとしてより、日本の商業音楽を制作してる人たちの「やられた感」が順位になってる気がしますね。面白い。
鍵はリスナーが選んだのではなく、日本の音楽業界で仕事をしている人たちが選んでいるということで、聴いた瞬間「これはやられた」みたいなインパクトを受けたのが21世紀に入ってこの30曲だったということでしょうか。
関ジャムJ-POP20年史 プロが選ぶ最強の名曲ベスト30
上位10曲について1位から順番に個人的一言コメントを。
〇Pretender(’19) / Official髭男dism
髭男はそれほど好んで聴くことはないけれど、インプットの量がものすごいんだろうな、という印象。それらを吸収してポップにアウトプットしてるセンスは抜群なのかもしれないですね。
〇世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)(’03) / SMAP
これはほんとに凄かった。SMAP用の曲って考えないと槇原さんもつくれなかったと思う。世代を超えて愛された驚きの曲。
〇Everything(’00) / MISIA
パワー系の楽曲って、それまで歌える人がいなかっただけに新鮮でした。ソウルフルな意味ではドリカムの吉田美和さんがいたけど、ライトに仕上げてましたからね。
〇天体観測(’01) / BUMP OF CHICKEN
そうですね、ぼくのイメージだとBOOWYから脱却して次の世代を創ったのがBUMPだったんじゃないかと。
〇白日(’19) / King Gnu
これは結構びっくりしました。とにかく音楽に関してのセンスが抜けてる。そしてそれが売れてるというのもまた驚き。カッコいいです。
〇TSUNAMI(’00) / サザンオールスターズ
日本音楽界のタモさんみたいな感じですか。すでに王御所だったけれど、発売当時の新鮮さったら。。
〇パプリカ(’18) / Foorin
これは楽曲自体は結構変態度高いのに子供たちにむっちゃ受け入れられたのはなんだか妙な感じでしたね。
〇夜に駆ける(’19) / YOASOBI
まあとにかく聴いていて気持ちよい。ボーカル最高です。
〇さくら(独唱)(’03) / 森山直太朗
森山良子さんの息子として、世間的に自立した作品ですか。もしかするとファルセットをリスナーに慣れさせたのはこの曲だったりしたかも。
〇Jupiter(’03) / 平原綾香
なるほど。これ10位だけど、確かに世間で「多様性」って言葉がよく使われるようになったのがわかる10曲ですね。クラシックの名曲まで。
リンクのページで30位までの楽曲をみると、リスナーとしてより、日本の商業音楽を制作してる人たちの「やられた感」が順位になってる気がしますね。面白い。